-- 古代アナサジフルート --

アナサジフルートの吹き方、運指 4

北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートのいちばん下の指穴を押さえるのは難しいですが、音を出すのはもっと難しいです。

いちばん下の指穴まで押さえる

アナサジフルートの上3つの指穴は左手で押さえます。下3つの指穴は右手で押さえます、いちばん下の指穴は右手薬指で押さえます。

…指は届きますか、手首は痛くないですか。
(私は最初は痛かったです。)アナサジフルートは大型の笛なので、全部の指穴を押さえるのはなかなか大変です。身体を右手の向きにひねったり、指の関節と関節の間で指穴を押さえたりしてどうにかこうにか乗りきってもらうしかありません。

いちばん下の音はきっと鳴らない

無事にぜんぶの指穴を押さえることができたとして。
まあ、鳴らないです。管が長すぎるんです。注意深くそうっと吹きます。長い管の中で空気がかすかに振動しはじめる、そこに息を吹きこんで少しずつ大きな音に育てあげるような感じです。ちょっとでも荒く息を吹きこむとあっけなく壊れてキーキーいう音になります。

人間は慣れるもので、じきにすぱんと最低音を鳴らせるようになります。
この、ぜんぶの指穴を押さえたときの音こそがアナサジフルートの音と言っていい。大切な音です。
» ぜんぶの指穴を押さえたときの音、いろいろ

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