-- 試聴サンプル、楽譜 --

インディアンフルート『エンヤ-Watermark』

インディアンフルートは北米インディアンに伝わる笛です。
インディアンフルートでエンヤの曲『Watermark』を演奏しました。
運指は動画を一旦停止しながら確認してください。

ドレミフルートはほんとうに楽ちん

この作品はドレミフルートで吹きました。
北米インディアンフルートの本来の音階は五音階なので、ふつうの曲を演奏しようとすると、かえって他の笛よりも苦労することになります。

ドレミフルートは、インディアンフルートでもふつうの曲を演奏できるようにと、音階をドレミファソラシドに改造したフルートです。ドレミファソラシドになったインディアンフルートは、もはや単なる縦笛です。英国のホイッスルと大差ありません。あまりに珍し過ぎる楽器は、360度回ってむしろありきたりになってしまうものらしいです。

っても、大ざっぱに息を吹き込んでもきれいな音色で鳴るという、インディアンフルートの特性は健在です。リコーダやオカリナなどコントロールの神経質な笛の演奏者からすると「え、こんなでこの音が出るの!?」と拍子抜けするほど簡単にきれいな音が出ます。今後は「何でもいいから笛を学びたい」という人には、ドレミフルートをお勧めします。音域が狭いのがちょっと不満ですけど。

Voice Of Passion

途中で聞こえる女性の歌は『Voice Of Passion』というソフトウェアシンセサイザの音です。

人の声を演奏するソフトウェアシンセサイザは、『初音ミク』などボーカロイドが有名ですが、これは巷のギター音源やドラム音源などと同じ、サンプリング方式の音源です。「エレーーーエスッ」「トゥリアーーリィアーー」などと歌手が歌ったフレーズを丸ごとサンプリングしてそのまま再生します。

一つの音だけ聞くとさすがにリアルですが、音と音の繋がりが悪いので、速い曲を演奏するとボロが出ます。また自由に歌詞を付けて歌わせることもできませんから、初音ミクのように前面に立ててヴォーカルを担当させることもできません。ちょうど今回の作品のように(なんか後ろで知らない歌を歌ってる……)という雰囲気を作るのに使えます。

ユニゾンの練習をしています

前作から続いてユニゾンの練習をしています。
今まで60本以上の音楽作品を製作しましたが……そういえば今までユニゾンを使ったことがありませんでした。

「ユニゾンとは一つのメロディを複数の異なる楽器で一緒に演奏すること」というのは、もちろん知ってますよ。子供の頃に学校で習いましたから。しかしこんな「リンゴは赤いです」みたいな知識は、音楽のテストでは○をもらえても、現場ではなんの役に立ちません。「そもそもユニゾンとはこういうものだ」という自分なりの得心、「こんなときにユニゾンを使うのだ」という逆引き的な知識が必要です。

今回は、ビオラ・ダ・ガンバが担当している低音パートを強化するために、コントラバスでユニゾンしました。また、ピアノの音の広がりと奥行きを強化するために、ハープシコードでユニゾンしました。ピアノのメロディーラインと低音域を強化するためにシンセブラスでユニゾンしました。

「音の性質を強化するためにユニゾンを使う」というのが、今の私の一つの理解です。
広くは「複数の楽器の音を合成することによる新しい音の創造」だと理解しています。私は子供の頃ずいぶんシンセサイザに熱をあげました。口琴など倍音楽器にも入れ込みました。いかにも私らしい解釈だと思ってます。

ユニゾンは、たくさんの楽器を使った豪華絢爛な音楽作品を製作するために必要な知識だと思ってます。きちんと言葉にできるようになったら説明します。

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