-- 補足説明 --

インディアンフルートのチューニング

インディアンフルートにかぎらず民族楽器は「コンサートピッチ!」を謳っていても10%~20%ずれてて当たり前なところがあります。世界楽器てみる屋で販売しているエリックさんのインディアンフルートは基本的にコンサートピッチではありませんから、ピアノをバックにインディアンフルートを演奏したいが音があわない!というようなことが起こります。

相手がギターならギターのほうをインディアンフルートにあわせればよいのですが、ピアノだとそうはいかない。インディアンフルートのほうをチューニングするしかありません。インディアンフルートはもともとチューニングできる笛ではありませんが、音を全体的に下げることはできます。

歌口に蜜蝋をつめると音が下がる

これはパキスタンの笛アルゴザで実際に行われている方法です。蜜蝋のかけらを小さく丸めて歌口にぎゅうっと押しこみます。これでインディアンフルートの音を半音くらいまで下げることができます。
» なにもしないインディアンフルートの音
» 蜜蝋を歌口につめたときの音

こんなみっともないことを実際にやるかどうかはともかく、トリビアとして知っておいて損はないでしょう。

蜜蝋はミツバチの巣を融かし固めたものです。色・手触りはローソクのようですが粘土のようにやわらかい。ハチミツのにおいがします。蜜蝋は蝋粘土といって、私は高級教育玩具用の蝋粘土を購入しました。昔は駄菓子屋に売っていましたが…今はどうなんでしょう。蜜蝋はほかにはハチミツの専門店で売っているという話です。それとディジュリドゥを吹く人が持っているかもしれません。蜜蝋でローソクを作っている人から分けてもらうといいかも。画材店で売っている蜜蝋は精製しているので硬すぎます。

歌口につめるのは蜜蝋でなくても、食パンをちぎって丸めたものでも何でもいいんですけど。あとが汚くなければ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL: