ダブルフルートの吹き方 ドローン奏法1
ダブルフルートの伴奏管の指穴をぜんぶコルク栓でふさぐとドローンフルートになります。伴奏管は同じ音しか鳴りません。両手でメロディー管を演奏することに専念します。メロディー管と伴奏管をいっしょに吹くと原始的な和音が響きます。
ドローンフルートの演奏方法はふつうのインディアンフルートとまったく同じです。吹くときに伴奏管もいっしょに吹くという、それだけの違いです。ふつうに演奏して一人合奏できるなんて、重宝な笛があったものです。伴奏管はいつも同じ音しか鳴りませんが、それがいっそインディアンらしい雰囲気に聞こえたりします。
ラの音のドローン
伴奏管の3つの指穴をぜんぶふさぐと、伴奏管はラの音になります。ラの音を伴奏にメロディー管を演奏すると落ち着いた…いくぶん暗い雰囲気の合奏になります。
» ラの音を伴奏にラドレミソラ
ラ、ド、レ、ミがきれいにハモる
伴奏管がラの音の場合、メロディー管のラ、ド、レ、ミの音がきれいにハモります。
これらの音を積極的に使うと一人合奏が映えるでしょう。ただしラの音は伴奏管の音と同じなので、吹いても2つの音に聞こえません。メロディーの中でラの音をはっきりと聞かせたいなら、伴奏管を止めてメロディー管だけで吹くなどの工夫が必要です。
ソの音はきれいにハモらない
ラとソの音はうまくハモりません。ラと3オクターブ上のソの音が倍音関係なので、お互いにピッチを厳密に調整すればハモるのでしょうが。フレーズの頭をソの音からはじめたり、ソの音を長くのばして吹くと強い緊張感が生まれます。それはそれで効果的に使えばよいとも言える。
できるだけラドレミを中心に吹いてサビの出だしでソの音をばーんと鳴らす、などするといいと思います。