ダブルフルートの吹き方 演奏スタイル1
ダブルフルートは2本のインディアンフルートを1つに束ねた笛です。だからといって必ず一人合奏しなければならないということもないはずです。
3つの演奏スタイル
- ふつうのインディアンフルートとして吹く
- ダブルフルートのメロディー管だけを吹けば、ふつうのインディアンフルートと同じです。そんなことをしてどうする?そうですね、たとえば曲の一番目を1本のインディアンフルートで吹いて、二番目から一人合奏してみせるとか。そんな演出が考えられます。
- ドローンフルートとして吹く
- ダブルフルートの伴奏管の指穴をコルク栓でふさぎます。こうするとドローンフルートとして使えます。メロディー管と伴奏管の両方を吹きますが、演奏はメロディー管に専念します。特別な練習もなしにかんたんに一人合奏できます。また両手でメロディー管を演奏するので表情豊かな演奏ができます。
演奏中に伴奏管の音がじゃまな局面が出てくることがあり、そこをうまく”ごまかす”必要が出てきます。 - ダブルフルートとして吹く
- 左手でメロディー管を操作して、右手で伴奏管を操作します。多彩な和音を楽しめます。かなり自由度が低くなるので”ごまかす”技術が必須になります。それでもワンパターンになりがちで、こればかり吹いていると「なんだかさっきから同じことばかりやってる」というふうに聞こえるでしょう。
ステージではぜんぶのスタイルを
ダブルフルートの3つの演奏スタイルはどれも一長一短あるというか。だから特に人前で演奏するときは、ぜんぶの演奏スタイルを使うとよいです。
ふつうのインディアンフルートとして吹いて自由で表情豊かな演奏を印象づけて、ダブルフルートとして吹いて多彩な和音を印象づけます。
ほんとうは「表情豊かに吹くためには和音が使えない」「和音を使うと自由にメロディーが吹けない」というダブルフルートなのですが、観客は「表情豊かに自由自在に和音を奏でるすごい笛」とごっちゃに評価してくれます。
…あんまり期待されても困るのでダブルフルートの限界をいろいろ言ってますけど。
最初に聴いたときのインパクトは強烈なので、1本持っておくとステージで重宝するはず。