-- 例題と解説 --

拍子からはなれて吹く

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明してきました。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» インディアンフルートの例題を吹いてみた

拍子とは2拍子、3拍子、4拍子といったあの拍子のことです。インディアンもみんなで歌ったり踊ったり、インディアンフルートと太鼓で合奏したりするときには、2拍子なり4拍子なりでノリを合わせますが。フルート一本だけでソロ演奏するときは拍子なしで吹くことがよくあります。あるいはフレーズの場所場所によって3拍子だったり4拍子だったりコロコロ変わると言えばいいのでしょうか。

拍子とはそもそも、何人かでいっしょになって歌ったり演奏したりするときに足並みをそろえるために必要なものですから。たった一人でフルートを吹くときに拍子を守ることは必須ではありません。むしろ拍子からはなれて自由に吹いてみせることにより、いかにもインディアンフルートらしい悠々とした雰囲気になります。

例題は全体的に拍子を感じさせないように、わざと1拍増やしたり減らしたりしながら吹くことを心がけました。
のばす音を1拍よけいに長く吹くというのは、拍子をくずす簡単な方法だと思ってます。

やっぱりたくさん聴こう

いかにもインディアンフルートらしく吹くコツは「インディアンフルートのマネをすること」だと説明しました。なんというか「インディアンフルートというのはつまりこんな感じ」というのが頭の中にあって、そのとおりに演奏するということです。しかしそれには「つまりこんな感じ」というのが頭の中にできていないとダメです。

「つまりこんな感じ」というのはどうすればできるのか。これはもう聴くしかないです。CDでも生演奏でもたくさん聴くしかないです。これは聴いた総時間が大事で、たくさんのCDを集める必要はありません。1曲だけだったら1000回、10曲入りのCDなら100回、CDが10枚あるなら10回ずつ、みたいな感じです。(1曲を1000回聴くのは修行みたいなので、やっぱりCDは何枚かあった方が楽しいと思います。)

おつかれさま

インディアンフルートの吹き方について、一つの例題を追いかけながら説明してきました。これで終わりです。

インディアンフルートは笛の中でおそらく最も簡単な笛です。マスターするのは本当にたいしたことない。「インディアンフルートのマネをすること」これが今、私が言えるベストのアドバイスです。いろいろ言い足りないことがあるような気がしますが…それはまたの機会に、どうもおつかれさま。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

すだれさん。

届きました。カイオワ・ラブフルート。
早速、持ち方からはじめて、ここのテキストにそって吹いてます。
このテキスト、とても良くできてますね。それっぽく吹きたいけどどうやってるんだ?という疑問を解消してくれます。
奥も深いので、自然にここにあるような音が出せるようになるにはしばらくかかりそうですが、当分、教則本代わりに使わせていただこうと思います。

こやまさん、コメントありがとう。
このテキストはほんとうに苦労して書いたので、役立っていると聞いてとても嬉しいです。

インディアンフルートは易しい笛(難しいことができない笛)なので、他の人の演奏を聴くことがいっそう重要になります。CDでもYouTubeでもできるだけ長い時間フルートの演奏を聴いて、こやまさんなりの「インディアンフルートってこんなだよね」というのを作り上げてくださいね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)