-- 例題と解説 --

おとなしく吹いて終わりを合図する

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» インディアンフルートの例題を吹いてみた

例題終盤の「ラードードー」のあたりから少しだけ、音量を下げておとなしく吹いています。聴いている人が「ああもう終わるのかな」と、そのつもりで聴いてくれるようにという配慮です。(録音がうまくいかなくて聞いて分かりにくくなりました、すみません。)
» 終わりっぽく聞こえるように少しおとなしめに吹いてみた

楽器の演奏を、演奏者と聴き手とのコミュニケーションと捉えるなら、楽譜どおりの音を出すだけではなくて「ここ、聴き所よっ」「もう終わるね、いいよね。」というメッセージまで聴き手に伝えるのが上等でしょう。聴き所なら音の強弱を大げさに強調して装飾音やこぶしで飾り立てる、しんみり終わる前には音量を下げて抑揚も乏しく演奏してみせる。ステージの派手なアクションも音には関係ありませんが、コミュニケーションという観点からは無視できません。

…っても演奏に余裕があれば、できればの話ですよ。
実際、初心者の演奏は音符を追うことに必死で聴き手へのメッセージがないので、だからいかにも初心者な演奏に見えます。私自身、覚えたての曲をよく練習もせず人前で吹くとメロディーだけ追いかけたベタっとした演奏になります。

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